円をマスターしたら、帽子を編もう!

ヘレン・カミンスキーに代表される高級なラフィアハットは、実は一番基本的なかぎ針の編み方「細編み」のみで編まれています。
一見難しそうですが、こちらで紹介する「コツ」を踏まえれば、誰もが憧れのあの「ヘレンハット」を自分の手で編むことが出来ます。
1.サイズの測り方
まずは、被る方の頭囲(A)と、頭頂部から耳までの長さ(B)を測ってください。



頭囲(A)÷3.14=帽子のトップの直径です。それが、(C)帽子トップの円の直径となります。
(B)はクラウンを編む際に参考とする長さです。(B)頭頂部から耳までの長さがつまりは、わの中心からクラウンの終わりまでの長さとなります。

2.トップの編み方
まずは、まずはここから!「円」の編み方を参考に、1本取りで円を編みます。先程測定した(C)の直径になるまで円を編み進め、スチームアイロンをあててください。
スチームアイロンのあて方は、過去記事「驚き!ぺしゃんこの帽子が簡単に復活!!一体どうやって!?」でもお伝えしたことがあります。スチームアイロンをあてることで糸が水分を吸収し、形を整えることが出来ます。動画はコースターで実践しています。
コットンラフィアはコットン由来なので、中温でOKです。
アイロンを中温で準備し、作品全体にスチームをしっかりとあてます。その後、あて布なしでアイロンをしっかりと押し当てるようにかけます。
アイロンをあてたあとの「円」は表面の凹凸がプレスされた状態になり、平たく成形されます。
トップを一度平たく成形しておくと、クラウンが編みやすくなるので、忘れずにかけていただくことをオススメします。
3.クラウンの編み方
スチームアイロンをあて終わったら、クラウンは「増減なし」で(B)の長さになるまで編み進めてください。
トップの円部分は段ごとに6目づつ増し目をして面積を増やしましたが、増し目を止めることで、円の縁が立ち上がってきます。

また、初心者の方でよく間違えがちなのが、編み地の表と裏を逆にした状態で「増減なし」を編んでしまうことです。
表面を上にした状態で「増減なし」を編んだ場合、なかなか縁が立ち上がってこず、ただただ円の面積が大きくなってしまいがちです。

表面を外側に。まずはこれを間違えないように気をつけることがポイントです。
4.ブリムの編み方
ブリムの最初の段は、増し目を12回行ってください。
その後は、増し目の挿入の仕方でブリムのフォルムに違いが出ます。


①横に広がるブリムの場合

横に広がるブリムの場合は、上図を参照に、〈増し目12目×1段〉したのち、お好みの長さまで〈全て増し目6目〉をしてください。
②斜めに下がるブリム

斜めに下がるブリムの場合は、上図を参照に、〈増し目12目×1段〉したのち、〈増し目6目×4段+増減なし1段〉をくり返してください。
最後の3cmほど(キッズサイズの場合は2cmほど)は増減なしで編んでいただくと、ほどよくバランスの取れたブリムに仕上がるので、ぜひお試しください。
5.糸始末
ブリムが編み終わったあとは、引き抜き編みで糸始末すれば完成です。
引き抜き編みの糸始末の仕方は、こちらの動画をご参照ください。

6.スチームアイロンをあてて形を整える
編み終わった帽子には、スチームアイロンをあてましょう。
帽子のアイロンのあて方はこちらの動画をご参照ください。
以上が、基本の帽子の編み方です。
アレンジ次第で、多種多様な帽子に変化します。
貴方好みの帽子をぜひコットンラフィアでお試しください♪