円の編み方をマスターしたら、次はバッグ!
まずは、まずはここから!「円」の編み方を参考に、2本取りで直径20cmになるまで丸底を編み進め、スチームアイロンをあててください。
今回は、丸底を編み終わったあとのバッグの編み方の解説です。
こちらで紹介する基本の編み方をマスターしていただくと、編み図不要でバッグが編めるようになります。
編み図とにらめっこしながら編むのも楽しいですが、編み図は使わずに自分好みのフォルムをデザインしながら編んでいくのも、ハンドメイドの醍醐味です。
1.本体
2.持ち手
の2つの章に分けて解説いたしますので、ぜひお試しください。
1章.基本の丸底バッグの編み方
1−1.サイドを編みます(立ち上がり増減なし)
20cmまで編んだ丸底にスチームアイロンをあて終わったあとは、サイドを編みます。
丸底部分は段ごとに6目づつ増し目をして面積を増やしましたが、増し目を止めることで、丸底の縁が立ち上がってきます。まずは、「増減なし」で3〜5段編んでください。
3〜5段というふうに差があるのは、個々人の編む力加減にどうしても差があるからです。
編む力が強い方は増減なし3段で作品の縁が上へ上へと立ち上がってきますが、編む力が弱い方だと増減なし5段くらいかかってしまいます。
また、初心者の方でよく間違えがちなのが、編み地の表と裏を逆にした状態で「増減なし」を編んでしまうことです。
表面を上にした状態で「増減なし」を編んだ場合、なかなか縁が立ち上がってこず、ただただ円の面積が大きくなってしまいがちです。
表面を外側に。まずはこれを間違えないように気をつけることがポイントです。
1−2.サイドを編みます(フォルムごとの増減の仕方)
無事、縁が立ち上がったら、今度は編みたいフォルムに合わせて増減を調整していきましょう。
●まっすぐなフォルムの場合
巾着バッグなど、広がりが不要な「まっすぐフォルム」のバッグの場合は、そのまま増減なしで編み進めます。
*巾着にするための「穴」が空いた状態にする編み方は、後日解説させていただきます。
このフォルムの編み方を使えば、下の作例のような作品が編めます。コロンとしたフォルムがとても可愛らしい作品に仕上がります。
〜「まっすぐフォルム」作例紹介〜
●台形型に広がるフォルムの場合
「台形型フォルム」のバッグの場合ですが、立ち上がり後は
増し目4箇所を1段+増減なし4段
を繰り返してください。
増し目の箇所は毎段少しづつずらした方が良いです。その方が角のない美しいフォルムに仕上がります。
このフォルムの編み方を使えば、下の作例のような作品が編めます。
一番オーソドックスなフォルムなので、ファーやレザーなどを組み合わせてアレンジを楽しんでみるのも素敵です。
〜「台形型フォルム」作例紹介〜
●更に大きく広がる「広角フォルム」の場合
更に大きく台形型に広がる「広角フォルム」の場合は、作りたい目標の高さの2/3になるまで、
増し目6箇所を1段+増減なし3段
を繰り返してください。
そのまま最後まで編み進めてもよいのですが、間口が広がりすぎてしまうため、
残り1/3は増減なしで編みましょう。
このフォルムの編み方を使えば、下の作例のような作品が編めます。
上1/3の「増減なし」をするかしないかによって、フォルムにも違いが出て、面白いです。
〜「広角フォルム」作例紹介〜
さあ、ここまででバッグの本体は編み上がりました。
次は、持ち手の解説になります。
2章.持ち手の編み方
持ち手の編み方にも多種多様な方法がありますが、ここでは②の編み包んだ方法を解説したいと思います。
2−1.持ち手の土台:くさり編み
まずは、持ち手を付ける位置を決めます。
持ち手の位置4箇所に段数マーカーなどで印を付けておきます。
持ち手と持ち手の間隔は15〜18cmくらいが持ちやすい幅なので、お好みの位置に印をつけてください。
次に、最初の印の位置まで、本体から続けて細編みを編みましょう。印の位置から、持ち手の土台となるくさり編みを編みます。
作りたい持ち手の長さより3cmほど長めに編むのがポイントです。
くさりを目的の長さまで編んだら、そのまま次の印の位置で細編みをして綴じ付けます。
反対側も同じように、くさりで持ち手の土台をつくります。
そのまま最初の印の位置まで細編みを続けましょう。
2−2.持ち手の1段目:細編み
くさり編みの根本にまずは細編みを1目。その後は、くさりの裏山を拾いながら細編みを続けます。
くさりの土台全てに細編みを編みつけました。
くさりの裏山を拾いながら細編みを編むやり方は、こちらの動画もご参照ください。
反対側も同じように、裏山を拾いながら細編みをします。
2−3.持ち手の2、3段目:引き抜き編み
さあ次は、持ち手の2段目です。
持ち手の2段目以降をそのまま細編みを編み続けると、下の写真のような①細編みの持ち手になります。
せっかくなので、今回はみなさんに②の編み包む持ち手を覚えて頂きたいので、②段目以降は以下のやり方で進めてください。
持ち手部分の2段目を引き抜き編みにしてください。細編みにすると高さが出ますが、引き抜き編みは高さは出ずに厚みが増します。
握りやすいグリップ感を実現するためにも、2段目はぜひ引き抜き編みにしてください。
持ち手ではない部分は細編みで編み進み、反対側の持ち手部分も2段目は引き抜き編みにします。
3段目も2段目と同じように、持ち手部分のみ引き抜き編みにします。
2−4.持ち手4段目:編み包む
さぁ。そしていよいよ4段目は、編み包む方法の紹介です。
次からの細編みは、持ち手全体を編みくるむように編んでいきます。
まずは、持ち手の土台のくさりに針を入れます。
そのままかぎ針をぐるりと上に回して、糸をかけます。
かぎ針にかけた糸を下に引っ張るようにして、手前まで引き抜きます。
そのまま、細編みの要領で糸をかけて引き抜きます。
同じ要領で、かぎ針を土台のくさりに入れて、編みくるむように細編みを編み進めます。
これを両サイド行うと、ほぼ完成。あと残すは糸始末だけです。
〜持ち手のアレンジ例〜
ちなみに、引き抜き編みの段数を増やすとこういう作品ができます。
また、持ち手土台のくさりを長くすると、こういう作品ができます。
2−5.糸始末
持ち手が編み終わったあとは、引き抜き編みで糸始末すれば完成です。
引き抜き編みの糸始末の仕方は、こちらの動画をご参照ください。
以上が、基本のバッグの編み方です。
アレンジ次第で、多種多様なバッグに変化します。
貴方好みのバッグをぜひコットンラフィアでお試しください♪